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果たしてほんとうにわたしは音楽を愛しているのか

 今日は下北沢Daisy BarでPost Modern Team(大阪)、渋谷O-NestでAncient Youth Club(札幌)、と大好きなバンドのリリース・パーティが重なっていて、2会場をはしごして渋谷でAncient Youth Club(と、その前に出ていた水中図鑑)、下北沢でPost Modern Teamを観た。この何日か心身の状態が思わしくないこともあり、当初はどちらにも行かないつもりだったのだけれど、結果的にとても楽しい時間を過ごせたので行って大正解だった。ずっと観たいと思っていた水中図鑑も含め、3組ともほんとうに素晴らしい演奏だったし、ソングライティングやアレンジの観点でもライブで観てはじめて得られる発見が往々にしてあるので、そういう意味でもそれぞれまったくタイプの異なる3バンドを一日で観るのはなかなかいい勉強になったと思う。あととにかくPMTのリリース・パーティがめちゃくちゃいい空気だった。人がぎっしり入っていて、みんな気の向くままに踊ったり叫んだりしていて、なんだか観ているこっちもハッピーになる光景だなーって……。

 やっぱりライブハウスはいい。素敵な音楽をでかい音で聴けるし、知人や初対面の人が声をかけてくれるおかげでわたしみたいなしょうもないクソメンヘラでもなんとなく居場所を得られたかのように錯覚することができる。

 

 ミュージシャンとしてもにわかイベンターとしても非常に得な性分だと思うのだけれども、幸いにもわたしは人並み外れて音楽愛の深い人間だと見られやすいらしい。というかまあ実際たいていの人間よりは音楽を好きなのだろう。

 しかし一方でわたしはメタ的/俯瞰的思考や自己不信が習慣づいているため、ときどき「果たして自分はほんとうにそこまで音楽を愛しているのだろうか」「『音楽大好き夏bot』みたいなキャラクターを周囲に期待されているせいでそれを意識的に(あるいは無意識に)演じている、という側面もないとは言い切れないのではなかろうか」と疑問に感じてしまうことがある。毎日の生活のなかで音楽を聴く気がまったく起きない日もあるし、むしろ音楽を嫌いになってしまいそうな瞬間もときとしてある。周りの人々が思っている以上にわたしと音楽の関係は不確かなもので、年月とともに大きく変化しうる可能性だってなきにしもあらずだ……と考え出すと不安になったりもする。

 でも少なくともいまこの瞬間は、わたしは音楽を愛している(と感じる)。それが本心ならそれでいいし、錯覚なら目が覚めるまではだまされていたいし、演技ならどうにかきれいに演じきりたい。

 

God only knows what I'd be without you