男の子はみんなマシューに憧れる

 このままこのブログがメンヘラの痰壺と化すのは非常に不本意だし、たまには音楽の紹介記事でも書こうかな、ということで。

 先日Twitterであるフォロワーさんから「夏botさんの紹介するThe 1975っぽいバンドたちが好きだから今度まとめて紹介して欲しい」というご要望をいただいたので、愛すべきマシュー・ヒーリー・ワナビーたちをご紹介します。

 

1. Chase Atlantic (Australia)

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 まあ笑うしかないっすよね。数多いるThe 1975なりきり芸人/ジェネリック・バンドのなかでも群を抜いているのがこのオーストラリアのバンド。80s感溢れるポップ・サウンド、コンプレッサーでぱつぱつに潰したギターの単音カッティング、ムーディなサックス、ちょっとエモっぽい節回しの入ったボーカル、と必要な要素を完璧に押さえた音楽性もさることながら、映像のほうもピンクでネオンでグラマラスな「あの感じ」をしっかり踏襲。げらげら。

 あまりにも笑える面白いのでもう一曲貼っちゃう。ちなみにわたしは彼らの自主制作CD-R 2作品をわざわざ取り寄せて所持しています。

 

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2. Lisbon (UK)

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 そもそもわたしがThe 1975のジェネリック・バンドをdigるきっかけになった存在がこちらのLisbon。これ、知らない人が聴いたら絶対騙されるでしょ、ってくらいもろにあの音。かつてフリッパーズ・ギタージェネリック・バンド、いわゆる「パチフリ」をdigるのに熱中した身としてはこの上なくオタク心をくすぐられて、そのまま現在に至っています。

 ……それにしても、イギリスなのになぜリスボン……?

 

3. Bklyn. (UK)

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 イントロのギター・サウンドとタイトなビートからしてとってもわかりやすくてナイス。でもSoundcloudで聴けるほかの楽曲についても言えるのですが、本家と比べるとわかりやすいカタルシスがないというか、むしろ淡泊ななかにじわじわと来るエモーショナルさを潜めている辺りが特徴的で面白いかも。あと本家の初期EPで聴けたようなアンビエントR&B的なテイストの曲が結構あるのもいい。

 ……それにしても、イギリスなのになぜブルックリン……?

 

4. Five New Old (Japan)

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 ここ日本からもついに出るべくして出た、真に迫ったThe 1975フォロワー。陽性のサウンドに載せる歌詞のテーマがDVっていうアンバランスさがまた本家っぽい。バンドのロゴや、果てはほかの曲のMVで見られるボーカルの髪型やダンスまで含めて、大胆に被せるスタイルが個人的には好感大。かっこいいもんな、真似したくなるのも無理ないよな……。英語の文法や発音もかなりまともな部類なので感心(上から目線)

 

5. Patternist (US)

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 本家の再現度という点では若干落ちる(いや充分似てるし伝わるのだけれど)ものの、それを補って余りある魅力を持ったアメリカのバンド。ボーカルの透明感と優しさに満ちたハイ・トーン・ボイスと叙情的な美しいメロディがとにかくぐっと来ます。

 たびたびTwitterで紹介していて、わたしのバンドFor Tracy Hydeの登場SEにもしているこちらの曲も併せて貼っておきます。

 

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6. For Tracy Hyde (Japan)

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 というわけでFor Tracy Hydeの宣伝をします(ずるい)。全部が全部というわけではないけれどかなりThe 1975に影響を受けています。今年出すアルバムにはThe 1975にインスパイアされた楽曲が何曲か入っています。制作中の新曲にもかなりがっつりそれっぽいものがあります。お楽しみに。

 

7. Fickle Friends (UK)

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 For Tracy Hydeに続きこちらも女性ボーカルのThe 1975フォロワー。エモい男性ボーカルのフォロワーが多い中で一味違うポップネスを発揮。サウンドのほうも本家を忠実になぞるのではなく、あくまでもベース程度に留めて独自色を加えている印象。でもその天井の四角い奴はアウトや。

 

8. Couple (Japan)

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 こちらも女性ボーカル。北海道のバンド。アイドル歌謡的な雰囲気のJ-Popサウンドだけれど、ギターワークは聴いての通りかなりThe 1975的なテイストが強い。カセットEP収録の「クリア」なんかは本家の初期EPのR&B調の楽曲に通ずるしっとりしたメランコリックな雰囲気でとてもグッドです。あとボーカルの声質がとにかく抜群ですね。

 

9. Ancient Youth Club (Japan)

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 北海道繋がりで。最近全国流通にてリリースされたEPが記憶に新しい新進気鋭のインディ・ロック・バンド。この曲やYoutubeにMVがある「Stay」はThe 1975のきらびやかでダンサブルなサウンドをベースにしつつもJ-Pop由来のグッド・メロディと繊細なボーカリゼ―ションを取り入れた名曲です。ライブもまた最高。

 

10. Cassidee (France)

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 なんとフランスのバンド。この「New Year's Eve」はかなり露骨な「She's American」のパクリで、「Rewind」という曲(こちらもYoutubeで聴ける)はかなり露骨な「The Sound」のパクリ。音が安っぽいし曲も悪くはないものの取り立ててよくもないけれど、Facebookを見ると路上ライブ等かなり草の根的な地道な活動をしているようなので応援したい(上から目線)

 

11. Social (US)

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 昨日見つけたアメリカのバンド。何者かは知らないけれど、ビートがかなり露骨に「The City」を意識した感じになってはいるものの、端々からオリジナリティの片鱗のようなものが伺えるし、ふつうにキャッチーで丁寧なつくりの曲。実はなかなかの実力者なのでは。
 
12. 雨のパレード (Japan)

  別にがっつりThe 1975ジェネリックというわけでもないけれどぜひご紹介したいのがこちら。もっと激しい感じのダンス・ロック・バンドというイメージがあったので、このシングルでいきなりThe 1975っぽくなってかなり驚きました。Youtube限定公開の「1969」(1975ではない)についても言えるのだけれど、ギター・カッティングやアンビエンスの強いシンセなど、The 1975のサウンドのエッセンスのみを最低限に抽出・再構築することで、いわば「引き算の1975サウンド」とでも言うべき様相を呈しているのがすごく面白いし日本的。

 

 ほかにもGalileo Galilei「嵐のあとで」(本家のプロデュースをしているマイク・クロッシーが携わっていて完全にあの音)とかOne Direction「Change Your Ticket」(The 1975が提供したという噂が流れたくらい似てる)とかThe Japanese House(こちらはれっきとしたマシュー・ヒーリー・プロデュース)とかを貼ってもいいような気もするけれど、結構なボリュームになってしまったのでこれにて終了。またいい感じのジェネリック・バンドを見つけたらTwitter等でご紹介いたしますのでお楽しみに。あとFor Tracy Hydeをどうぞよろしく(しつこい)